(I)生産原理
感熱レジ用紙の製造原理は、無色染料フェノールなどの酸性物質を主成分とする普通紙ベースに微粒子粉末を塗布し、フィルムで分離させることです。加熱条件下でフィルムが溶融し、粉末が混ざり合って発色します。具体的には、感熱レジ用紙は一般的に3層に分かれています。最下層は紙ベースです。普通紙は適切な表面処理を施した後、感熱物質を付着させる準備が整います。第2層は感熱コーティング層です。この層は様々な化合物の組み合わせです。一般的な無色染料は主にトリフェニルメタンフタリド系クリスタルバイオレットラクトン(CVL)、フルオラン系、無色ベンゾイルメチレンブルー(BLMB)、スピロピラン系などの化学物質です。一般的な顕色剤は主にパラヒドロキシ安息香酸とそのエステル(PHBB、PHB)、サリチル酸、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、芳香族スルホンなどの化学物質です。加熱すると、無色染料と顕色剤が相互作用して色調を形成します。 3 番目の層は保護層であり、テキストやパターンが外界の影響を受けないように保護するために使用されます。
(II)主な特徴
均一な色:サーマルレジ用紙は、印刷時に均一な色分布を確保し、印刷内容を鮮明で読みやすくします。良質のサーマルレジ用紙は、色が均一で、平滑性が高く、白色度が高く、わずかに緑がかっているという特徴があります。用紙の白さが極端に高い場合は、用紙の保護コーティングとサーマルコーティングが不十分であるか、蛍光粉が多すぎる可能性があります。
優れた滑らかさ: 紙の表面が滑らかであることで、印刷品質が向上するだけでなく、プリンターの紙詰まりの発生も軽減されます。
長い保存期間:通常の環境下では、感熱レジ用紙に印字された内容は数年、あるいはそれ以上保存できます。ただし、保存期間に影響を与えないよう、直射日光、高温多湿などの環境を避ける必要があります。例えば、良質の感熱レジ用紙であれば、4~5年保存することも可能です。
印刷消耗品は不要: サーマルレジスター用紙は使用中にカーボンリボン、リボン、またはインクカートリッジを使用しないため、使用コストが削減され、環境汚染が軽減されます。
高速印刷:サーマル印刷技術は、毎分数十枚から数百枚の高速印刷を実現します。そのため、迅速な決済が求められる小売店やケータリングなどの現場で広く利用されています。
多様な仕様:サーマルレジスター用紙は、様々なプリンタや使用シーンのニーズに応えるため、多様な仕様とサイズを取り揃えています。一般的な仕様は、57×50、57×60、57×80、57×110、80×50、80×60、80×80、80×110などです。また、様々な業界の特殊なニーズに合わせて、他の仕様にも加工可能です。
投稿日時: 2024年10月29日